浅野学園100周年記念リングおよび広場

memorial ring structure for the Asano high school and junior high school

2020

工期 | 平成31年4月〜令和2年3月
設計 | 空間構想一級建築士事務所
構造 | KAP
施工 | 東亜建設工業(株) 東日本建築支店

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象徴性を受け止める新技術の構造体

 ダクタルコンクリートという超高強度のコンクリートを構造体として採用した珍しい構造体です。学園のシンボルである銅像山(創立者である浅野総一郎翁の銅像があるからです)の山頂に、幅1800mm、端部の最も薄い部分の厚みはわずか32mmのリング状の展望施設を設計しました。
 ダクタルコンクリートの上部には、目前の京浜工業地帯の埋立に尽力した浅野総一郎翁の足跡を時系列で刻み、学園の設立当初からある銅像や変わりゆく山頂からの風景とともに創立者の試行錯誤を現在の生徒たちが追体験するというコンセプトです。目前を走る電車の車内からも、薄肉の構造体が山頂に浮かぶ光景を見ることができます。
 今回、ダクタルコンクリートの採用にあたっては、強度データが不十分なこともあり、実験を行うことで、実現にいたりました。ダクタルコンクリートはもうすぐ特許が切れることから、今後広く採用が期待される新素材でもあります。本プロジェクトがそうした知見に寄与できたらと願っています。

山道をのぼっていくと、山頂の付近に構造体が見えてきます。

ダクタルコンクリートによる、浮遊感を持った構造体。

学園の象徴である銅像と新しいリングが組み合わさり、自然の中に生まれた不思議な幾何学。

リングの床面には、浅野総一郎の足跡が時系列で辿れるようになっています。

強度試験の様子

新しい素材であるダクタルコンクリートを使用するための強度試験

キャンパス全体の中での位置関係。

円形平面。

床版の詳細図

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