東京大学生産技術研究所川添研究室加太分室地域ラボ+SERENO

Kawazoe Laboratory KADA satellite office, Institute of Industrial Science, the University of Tokyo & SERENO seafood&cafe

2018,2019

名称 | 東京大学 生産技術研究所 川添研究室 加太分室 地域ラボ
面積 | 35m²
構造 | 木造、1階
設計 | 空間構想一級建築士事務所
構造設計 | KAP
環境設計 | 明治大学樋山研究室
施工 | 森田鉄建(株)

名称 | シーフード&カフェ セレーノ
面積 | 79m²
構造 | 木造、1階
設計 | 空間構想一級建築士事務所
構造設計 | KAP
内装協力 | 東京大学 生産技術研究所 川添研究室 加太分室 地域ラボ
施工 | 森田鉄建(株)

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まちを再生する小さな拠点

 空き家対策や移住促進など、地方には様々な課題がありますが、財政的な限界や人的資源などから逆算しても、多くのことができるわけではありません。そこで私たちが考える地域再生の方法論は、「大きな目的地とたくさんの小さな居場所をつくる」ということです。大きな目的地とは、そこへ行くわかりやすいモチベーションです。そして、それを受け入れる「小さな目的地」の種類を増やすこと。地域の食材を提供する小さなレストランやおばあちゃんが営む揚げパン屋さん。そうしたスモールビジネスの種類を増やす必要があります。
 地域ラボとSERENOは、道を挟んだ斜向かいに位置しています。地域ラボは、研究拠点であるため床をあげていますが、SERENOはまちがそのまま延長する土間のスペースとしています。地域ラボとSERENOの間には、かつて漁師たちが作業していた平場があり、こうした小さな建築の関係性が、まちを再生していくことを願っています。

内観写真

ポリカの建具を透ける光
Light that shines through Polyca joinery

ラボ外観写真

かつての漁具の蔵の前には、かつての漁師たちの活動の場
In front of the former fishing gear store,

東京大学生産技術研究所川添研究室加太分室地域ラボ

 およそ築100年の漁具蔵を改修しました。高圧木毛セメント板を耐震要素として建物の四隅に配置し、意匠性を兼ね備えた耐震補強を実現しました。また、床下をチャンバーとすることで、市販のエアコンを床拭き出し空調として活用する設計としています。既存の建具を残しつつ、ポリカーボネートの新しい建具を追加することで、低コストの省エネ改修のあり方を模索しました。

ラボ外観

新旧の取り合い
Old and new

シーフード&カフェ セレーノ

Sereno, the Seafood restaurant and Cafe

オープニングを祝う父と娘
Father and daughter celebrating the opening

シーフード&カフェ セレーノ
Sereno, the Seafood restaurant and Cafe

古い街に生まれた新しい拠点
A new base born in an old town

シーフード&カフェ セレーノ

Sereno, the Seafood restaurant and Cafe

既存の欄間と新しい耐震補強
Existing transom and new seismic reinforcement

SERENO(シーフード&カフェ)

 地域ラボと同様の耐震補強を行い、既存の土壁の素材感と呼応した空間としています。耐震補強のスパンと、既存建物から残った欄間のスパンは異なりますが、その大きさの違う空間が同時に存在することで、あたかも輪郭が動的に揺らぐような空間体験となりました。二つのスパンの違いは、素材の違いでもあり、まちの歴史を残しつつ、新しい公共的な場所を作り出しています。このレストランは、漁師の家族がシーフードを提供することで、海と陸の接点となります。

シーフード&カフェ セレーノ

Sereno, the Seafood restaurant and Cafe

突き当たりには、まちを見る額縁
At the end, a picture frame to see the town

シーフード&カフェ セレーノ

Sereno, the Seafood restaurant and Cafe

質感の組み合わせ
Texture combination
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